過去には側室制度が設けられていた

男性の方にとって「一夫多妻」とは夢のような制度ではないでしょうか。

「一夫多妻」とは、男性1人に対して複数の女性を妻にすることができる制度の事を言います。

日本の結婚制度は「一夫一妻」と法律で定められておりますので、一人の男性が複数の女性を妻にする事はできません。

時代を遡って見ますと、以前の日本では「一夫多妻」の制度のような「側室制度」という制度が設けられておりました。

側室制度とは、上流階級や上級武士などが、跡取りの男の子を産んでもらう目的として設けられた制度です。

一概には言えませんが、基本的には正室(本妻)は1人、側室は複数人とされており、正室は妻ですので家族の一員として位置づけられますが、側室の場合は使用人として位置づけられていたようです。

男の子を産んだ側室は、その時代や身分によって扱い方が異なっているようで、出産した直後に我が子を抱く間もなく、直ぐに子供と引き離されてしまい、その後、側室本人は身分の低い地位に位置付けられたまま、自由に我が子に会う事も許されなかった側室の方もいたようです。

その反面、将軍家の側室となり男の子を出産した側室に至っては、出産後「御生母様」や「御腹様」などと呼ばれ、高い地位に位置付けられました。

ですので、将軍家に嫁いだ側室の方々は、他の側室よりも我先に男の子を産もうと大奥では、女同士の戦いが繰り広げられていたそうです。

その他にも、裕福な商人たちの間では「妾」を囲っている方も珍しくはなかったそうです。

「妾」とは、妻以外の女性を結婚する事はできませんが、経済的な援助を行う事で囲ってる方の事を指します。

現代でいう「愛人」と同様なものです。

現代の日本は妻以外の女性と結婚する事は認められておりませんが、1870年(明治3年)に設けられた制度「新律綱領」によって、「妻」と「妾」は同じ二等親と認められており更には、妾が正妻の地位に位置付けられる事もあったそうです。

現在は「新律綱領」という制度はなくなった為、認められておりませんが、現在でも地位のある男性の方が「妾(愛人)」を囲っているケースも少なくはありません。

昔に比べて「一夫多妻」制度を設けている国は減少してきましたが、現在でも「一夫多妻」を認めている国は少なからず存在しております。

イスラム教徒の多いアラビア半島では、現在でも「一夫多妻」が認められております。

イスラームにおいて「一夫多妻」の制度は、法源をコーランとするイスラーム法的制度であり、男性は4人までの妻の存在が認められています。

ですが全ての妻を扶養する義務があり、全ての妻を分け隔てなく平等に扱わなけれならないという条件が設けられております。

その他には、アフリカなどでも宗教に関係なく「一夫多妻」の制度を設けている国が多いようです。

妻が複数人いると言う方は、経済面でも体力面でも精神面でも全てにおいて裕福でなければできない事だと思います。

「一夫多妻」制度には賛否両論ありますが、当人同士が幸せを感じ満ち足りた人生を送る事ができているのなら良しではないでしょうか。